当事務所の石塚洋一弁護士が委員として所属している埼玉弁護士会刑事司法改革問題対策委員会が中心になって開催するイベント「名張毒ぶどう酒事件を題材にした映画から再審を考える」(埼玉弁護士会主催、日本弁護士連合会・関東弁護士会連合会共催)が2020年2月7日にさいたま市浦和コミュニティセンターでございます。
イベントでは、映画「眠る村」の上映の後、監督の鎌田麗香氏のご講演をいただく予定となっております。
皆さんも一緒に再審や死刑の問題について考えてみませんか?

日時 2020年2月7日 午後6時開場 6時15分開始
場所 さいたま市浦和コミュニティーセンター 多目的ホール(浦和パルコ10階)
なお、無料のイベントですが、お席に限りがありますので当日先着順となります。
お問い合わせ先 埼玉弁護士会(048-863-5255)

眠る村について
名張毒ぶどう酒事件を題材にしたドキュメンタリー映画。ナレーション仲代達矢氏。第66回菊池寛賞、2017年日本民間放送連盟賞最優秀賞を受賞。監督齊藤潤一氏、鎌田麗香氏。東海テレビ放送。
詳細はhttp://www.nemuru-mura.com

名張毒ぶどう酒事件について
戦後唯一、司法が無罪からの逆転死刑判決を下した事件。1961年3月28日の夜、三重県名張市葛尾の公民館で行われた村の懇親会で用意されていたぶどう酒の中に農薬が混入されており、それを飲んだ女性5人が死亡、12人が傷害を負ったという事件です。
死亡した5人の女性の中に被告人の妻と愛人が含まれていたことから被告人に殺人罪、殺人未遂罪の嫌疑がかけられました。被告人は当初否認していましたが自白に転じ、しかしその後否認、自白と変転。捜査の最終段階で否認し、その後は一貫して無実を訴えました。
第1審では無罪。しかし第2審において死刑判決が出て、最高裁は上告を棄却したため1972年に被告人は確定死刑囚となりました。
その後再審を求め続けましたが、2015年10月に被告人は獄中でなくなりました。
本件は、えん罪の疑いが強い事件であると言われています。
名張毒ぶどう酒事件の詳細は日本弁護士連合会のホームページに掲載されています。
https://www.nichibenren.or.jp/activity/criminal/deathpenalty/q12/enzainabari.html